子どもから「腕や脚の毛が気になるから脱毛したい」と言われても、「大人でも痛いイメージがあるのに、子どもが耐えられるの?」と心配になりますよね。
結論からいうと、キッズ脱毛でも照射時に痛みや熱さ、刺激を感じることがあります。 ただし、痛みの感じ方には個人差があり、「小学生ならこの程度」「○歳なら大丈夫」と年齢だけで判断することはできません。
大切なのは、痛みをゼロにできるかではなく、痛かったときに本人が伝えられ、施術を止めたり出力を調整したりできるかです。
この記事では、キッズ脱毛の痛みを左右する条件や痛み対策、施術後の肌反応に加え、「今始める・待つ・先に診察する」を判断する7項目チェックリストまで紹介します。
最後までお読みいただくことで、「キッズ脱毛は痛い?」「うちの子は耐えられる?」と何度も検索し直さなくても、検討時に確認すべきポイントをひと通り整理できます。
キッズ脱毛は痛い?

キッズ脱毛でも、施術時に熱さや刺激、痛みを感じることがあります。ただし、その程度には個人差があり、年齢だけでは予測できません。
医療レーザー脱毛では、レーザー光が皮膚を通過して毛包に届き、レーザーによって生じた熱が将来の毛の成長を抑えるよう作用します。Mayo Clinicでは、施術中に輪ゴムで弾かれたような素早い刺激を感じる場合があり、冷却機能やジェルなどが皮膚保護や不快感の軽減に使われると説明しています。
出典:Laser hair removal(Mayo Clinic)
つまり、「レーザー脱毛なのに絶対に無痛」と考えるのではなく、熱や刺激を感じる可能性を前提に、その子に合わせて管理する施術と考えたほうが実態に近いでしょう。
1. キッズ脱毛ではどのような痛み・刺激を感じる?
施術時の感じ方は一人ひとり異なります。
「痛い」と感じる子もいれば、「熱い」「チクッとする」「少しびっくりする」と表現する子もいます。反対に、強い苦痛を感じずに施術を受けられる子もいるでしょう。
ここで保護者が注意したいのは、「ほかの子が大丈夫だったから、わが子も大丈夫」とは限らないことです。
照射する部位や毛質、肌状態、施術方法、出力など複数の条件が関係するため、実際に本人がどう感じるかを確認しながら進める必要があります。
2. 子どもが大人より痛いとは一概にいえない
「子どもの肌は敏感だから、大人より必ず痛いのでは?」と考えるかもしれませんが、年齢だけを基準に痛みの強さを決められる十分なデータはありません。
2023年に発表された、小児のレーザー・IPL脱毛に関する系統的レビューでは、確認できた研究は13研究・計71例に限られていました。対象年齢は生後9か月~17歳で、先天性・医学的な多毛症の患者なども含まれています。
出典:Laser and light therapy for pediatric hair removal: a systematic review(PubMed)
同レビューでは何らかの疼痛管理が必要だった患者が65%、全身麻酔を必要とした患者が25%と報告されています。一方で、研究の多くは症例報告や症例集積であり、現在の一般的な美容目的のキッズ脱毛へ、この数字をそのまま当てはめることはできません。
重要なのは、「子どもの脱毛なら痛くない」と断定できるほど小児のデータは充実しておらず、痛みへの対応が施術上の課題になる場合があるという点です。
また、2024年の小児の除毛方法に関するレビューでは、複数の除毛方法について安全性・有効性・倫理面が検討されていますが、「○歳からなら痛みに耐えられる」といった年齢基準は示されていません。
出典:A review of hair removal modalities in pediatric patients: Ethical and clinical considerations(Pud Med)
キッズ脱毛で痛みが変わる6つの要因

キッズ脱毛の痛みは、脱毛機の種類だけで決まるわけではありません。
判断するときは、次のようなイメージで考えると整理しやすくなります。
痛み・刺激 ≒ 脱毛方法 × 出力 × 毛質・毛量 × 部位 × 肌状態 × 冷却 × 本人の感覚
これは医学的な計算式ではなく、「1つの条件だけで痛みを判断しない」ための整理方法です。
1. 施術する部位
照射する部位によって、刺激の感じ方が変わることがあります。
ただし、「この部位なら必ず強く痛む」と一律に決まるわけではありません。毛の太さや密度、出力、本人の感覚なども一緒に影響するためです。
「脚は平気だったから、ほかの部位も同じ」という前提ではなく、部位が変わるたびに本人の反応を確認することが大切です。
2. 毛質・毛量
医療レーザー脱毛では、毛のメラニンにレーザー光が吸収され、そのエネルギーが熱に変わって毛包に作用します。
American Academy of Dermatology(AAD)も、レーザー脱毛前の評価では、施術部位だけでなく毛の色や太さなど複数の条件を確認すると説明しています。
出典:Laser and light therapy for pediatric hair removal: a systematic review(PubMed)
ただし、このAADのページは毛の色や太さを施術前の評価要因として挙げているものであり、毛質によって痛みがどの程度増減するかを定量的に示した資料ではありません。 そのため、毛質だけで痛みの程度を決めず、実際の照射時に本人がどう感じるかを確認することが大切です。
そのため、痛みを考えるときも「キッズ用の機械か」だけを見るのではなく、実際の毛質や肌の状態を含めて調整してもらえるかを確認しましょう。
3. 肌状態
脱毛予定部位に、以下のような症状がある場合は、「せっかく予約したから」と自己判断で施術を受けるのではなく、事前に施術施設へ伝えましょう。
- 湿疹
- 強い乾燥
- 傷
- 赤み
- 炎症
乾燥が気になる場合も、施術前に肌状態を確認してもらうとよいでしょう。一方、乾燥そのものが脱毛時の痛みをどの程度強めるかについては、今回参照した情報だけから一定の程度を断定することはできません。
とくに医療脱毛では、施術前の診察やカウンセリングで肌状態を確認してもらうことが重要です。
AADもレーザー脱毛前には皮膚を診察し、最近の日焼けや傷あとができやすい体質、服薬状況などを医師へ伝えるよう案内しています。
出典:Laser and light therapy for pediatric hair removal: a systematic review(PubMed)
4. 日焼け
子どもの脱毛で見落としやすいのが日焼けです。
小学生・中学生は、以下のような日常生活の中で長時間屋外にいる機会があります。
- 体育
- 部活動
- プール
- 運動会
- 遠足
- 夏休みの外遊び
AADはレーザー脱毛を受ける際、日焼けを避け、日焼け止めを使用するよう案内しています。また、最近の日焼けがある場合は施術前に医師へ伝えるべき情報の一つとしています。
出典:Laser and light therapy for pediatric hair removal: a systematic review(PubMed)
つまり、「痛みが少ない脱毛機」を探すより、その日の肌状態を見て照射してよいか判断してもらえることのほうが重要になるケースもあります。
5. 脱毛方式・機器
医療脱毛では、熱破壊式・蓄熱式など異なる照射方式が使われています。
「蓄熱式は痛くない」「熱破壊式は子どもには無理」と単純化して説明されることがありますが、実際の刺激は施術方式だけでは決まりません。
出力、施術部位、毛質、肌状態、冷却、本人の感じ方なども関係します。
したがって、「○○式だから絶対に痛くない」という説明だけを契約理由にしないことが大切です。
6. 出力と冷却
レーザー脱毛では、施術時の設定や冷却も重要です。
Mayo Clinicでは、多くのレーザー機器に冷却チップや冷却スプレーなどの機能があり、皮膚を保護しながら施術時の不快感を減らすために使用されると説明しています。
出典:Laser hair removal(Mayo Clinic)
痛みが強い場合に、「どこまで我慢できる?」と子どもへ耐えることを求めるのではなく、いったん止める → 肌を見る → 必要に応じて冷却や出力調整を行うという対応ができるかを確認しましょう。
医療脱毛とサロン脱毛は「痛み」だけで選ばない

「少しでも痛くないほうがいいからサロン脱毛にしよう」と考えることもあるかもしれません。
ただし、医療脱毛とサロンで行われる脱毛は、単に「痛い・痛くない」だけで比較するものではありません。
比較表: 医療脱毛とサロン脱毛の違い
| 比較項目 | 医療脱毛 | サロン脱毛 |
| 主な施術 | 医療レーザーなど | エステティックの範囲内で行う光脱毛など |
| 施術場所 | 医療機関 | エステサロンなど |
| 痛み | 機器・設定・部位・肌状態・個人差などで変わる | 同様に方式・設定・部位・個人差などで変わる |
| 麻酔 | 医療機関で使用を検討できる場合がある | 医療行為としての麻酔はできない |
| 肌トラブル時 | 医療機関で診察・治療につなげられる | 必要に応じて医療機関を受診 |
| 選ぶ際のポイント | 痛みだけでなく診察・リスク対応まで確認 | 施術範囲やトラブル時の対応方法を確認 |
厚生労働省は、レーザー光線などの強いエネルギーを照射して毛乳頭等を破壊する脱毛行為について、医師が行うのでなければ保健衛生上危害を生じるおそれのある行為としています。
出典:医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(厚生労働省)
2025年8月の厚生労働省通知でも、こうした脱毛行為は医行為に該当することが改めて示されています。
出典:美容医療に関する取扱いについて(厚生労働省)
そのため、「医療脱毛よりサロンのほうが絶対に痛くないから安全」といった選び方ではなく、何を目的とした施術なのか、どのような方式なのか、トラブル時にどう対応するのかまで確認しましょう。
キッズ脱毛の痛みを抑える6つの方法
キッズ脱毛を受ける場合は、「痛みを我慢する」以外にもできることがあります。
1. 冷却方法を確認する
施術前後や照射と同時に皮膚を冷やす方法があります。
Mayo Clinicでも、レーザーに備わる冷却機能や冷却ジェルは、皮膚を保護し、施術時の不快感を軽減する目的で使用されると説明しています。
出典:Laser hair removal(Mayo Clinic)
カウンセリングでは「施術中はどのように冷やしますか?」などと、具体的に確認しておくとよいでしょう。
2. 痛かったら出力を調整してもらう
「弱くすると効果がなくなるのでは?」と心配して、痛みを我慢する必要はありません。
施術中に強い痛みや熱さを感じたら、まずスタッフへ伝えることが大切です。
子どもには事前に、「痛いときは我慢しなくていいよ」と伝えておきましょう。
施術を続けられるかどうかは、その場で肌状態や本人の反応を確認して判断してもらいます。
3. 麻酔を使えるか確認する
医療脱毛では、施術内容や施設によって麻酔を検討できる場合があります。
AADでも、レーザー脱毛前に一部の患者へ麻酔用のジェルを使用する場合があると説明しています。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
ただし、子どもに麻酔を使用できるかは、年齢や薬剤、施術部位、施設方針などによって異なります。
「麻酔を使えば必ず無痛になる」と考えず、必要性や使用可否を医師へ確認してください。
4. 肌の乾燥や炎症を放置しない
脱毛前に肌が荒れている場合は、予定どおり照射することを優先しないようにしましょう。
保湿などの日常的なスキンケアも大切ですが、湿疹や強い赤み、傷などがある場合は、自己判断せず施設へ伝える必要があります。
5. 日焼けを避ける
屋外で過ごす機会が多い子どもは、日焼け対策も施術準備の一つです。
AADでは、レーザー脱毛を予定している人に日焼けを避け、屋外では日焼け止めを使うよう案内しています。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
とくに夏休みや運動会シーズンは、予約日だけでなく、その前後の学校行事まで含めてスケジュールを考えるとよいでしょう。
6. 契約前にテスト照射の有無を確認する
施設によっては、本契約や本格的な施術の前にテスト照射を受けられる場合があります。
テスト照射ができれば、以下を確認する材料になります。
- どのような刺激を感じるか
- 子どもが怖がらずに受けられるか
- 「痛い」と伝えられるか
- 照射後にどのような肌反応が出るか
ただし、テスト照射で問題がなかったから今後も必ず安全という意味ではありません。
肌状態や照射部位、設定は施術ごとに変わる可能性があるため、毎回本人の様子を確認することが大切です。
痛みを我慢させない|施術中に痛くなったらどうする?

キッズ脱毛で重要なのは、「痛みに耐えられる子にすること」ではありません。
施術中に痛みや強い熱さを感じた場合は、次の流れで対応できる環境が理想です。
「痛い・熱い」と感じる
↓
すぐスタッフへ伝える
↓
いったん施術を止める
↓
肌状態を確認する
↓
必要に応じて冷却・出力等を調整
↓
続けられるか改めて判断する
厚生労働省は美容医療について、効果だけでなく副作用・合併症・後遺症に加え、施術中の痛みや苦痛についても説明を受け、効果とリスクのバランスに納得することを求めています。なお、この美容医療に関する注意喚起サイトは2026年にも更新されています。
出典:その美容医療、ちょっと待って!(厚生労働省)
脱毛後の赤み・ヒリつきは大丈夫?
施術後に赤みや腫れ、不快感が出たからといって、すべてが「やけど」を意味するわけではありません。
一方で、強い症状を「脱毛後なら普通」と決めつけるのも避けましょう。
1. 比較的みられることがある肌反応
AADでは、レーザー脱毛後の一般的な副作用として、不快感、腫れ、赤みを挙げています。多くは軽度で短期間とされています。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
Mayo Clinicでも、レーザー脱毛後に腫れや皮膚色の変化などがみられる場合があると説明しています。
出典:Laser hair removal(Mayo Clinic)
施術施設から案内されたアフターケアを守り、子ども自身にも、「痛くなったり変だと思ったりしたらすぐ教えてね」と伝えておきましょう。
2. 医療機関へ相談したほうがよい症状
AADは、レーザー脱毛ではまれながら水疱、感染、瘢痕、皮膚色の変化などが起こり得るとしています。また、不適切な施術では熱傷などのリスクがあります。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
そのため、以下のようにいつもと違う変化がある場合は、施術を受けた医療機関などへ相談してください。
- 強い痛みが続く
- 水疱ができた
- 腫れが強くなっている
- 傷のような変化がある
- 症状が時間とともに悪化している
「痛い=必ず危険」ではありませんが、「強い痛みを我慢して当然」でもありません。
キッズ脱毛は「痛みの強さ」より「痛みを伝えて止められるか」で判断する

「何歳ならキッズ脱毛を受けても大丈夫?」という疑問に、年齢だけで答えることはできません。
2024年の小児の除毛方法に関するレビューでも、さまざまな脱毛・除毛方法を検討していますが、一律の開始年齢は設定されていません。
出典:A review of hair removal modalities in pediatric patients: Ethical and clinical considerations(Pud Med)
そこで、キッズ脱毛を検討するときは、年齢だけではなく次の5軸で考えてみてください。
本人の意思 × 肌状態 × 方法 × 痛みを伝えられる力 × 調整体制
具体的に解説していきます。
1. 本人自身が脱毛を希望しているか
「毛が濃いから将来困るよ」「今のうちに脱毛しておこう」と保護者だけで決めるのではなく、子ども本人が脱毛を希望しているかを確認しましょう。
美容目的の施術には、多くの場合、今すぐ受けなければならない緊急性はありません。
厚生労働省も美容医療を受ける前に、他の選択肢を理解したうえで、「その施術は今すぐ必要ですか?」と改めて確認するよう案内しています。
出典:その美容医療、ちょっと待って!(厚生労働省)
本人が迷っているなら、急いで契約せず、自己処理など別の方法を検討する選択肢もあります。
2. 痛み・熱さ・怖さを言葉で伝えられるか
キッズ脱毛の開始判断では、年齢そのものより、「今どう感じているか」を本人が伝えられるかも重要です。
たとえば、「少しチクチクするけれど平気」「さっきより熱い」「怖いから今日はやめたい」といった違いを伝えられれば、施術側も本人の反応を確認しやすくなります。
反対に、怖くても黙って我慢してしまう場合は、施術開始を急がないほうがよいケースもあるでしょう。
3. 嫌なときに「止めて」と言えるか
大人に囲まれた施術室では、子どもが「せっかく連れてきてもらったから」「先生やスタッフに迷惑をかけたくない」と思い、痛みを我慢してしまう可能性もあります。
施術前に保護者から、「途中で嫌になったら止めてもいいからね」と伝えておきましょう。
同時に、施術施設側が本人の「止めたい」という意思を尊重してくれるかも確認します。
4. 施術側が止めて調整できるか
安全管理を子どもの伝達能力だけに任せるのも適切ではありません。
子どもが言葉にできなくても、以下のような変化があれば、いったん施術を止めて確認してくれる体制が望まれます。
- 表情がこわばる
- 身体を大きく動かす
- 涙が出る
- 明らかに怖がっている
上記のまま施術を進めてしまうと、トラウマを抱えてしまう可能性があります。
痛みに配慮したクリニック・サロンの選び方

キッズ脱毛を選ぶときは、ホームページに「痛みが少ない」と書かれているかだけで判断しないようにしましょう。
より重要なのは、痛かったときに何をしてくれるのかです。
1. 契約前にテスト照射できるか
テスト照射に対応している場合は、実際の刺激を確認する材料になります。
料金や対象年齢、実施部位、予約方法などは施設ごとに異なるため、カウンセリング前に確認しておきましょう。
2. 痛みがあれば中断・出力調整できるか
カウンセリングでは、「子どもが痛いと言ったら、いったん止めてもらえますか?」と具体的に尋ねましょう。
「大丈夫ですよ」という返答だけでなく、実際にどのように対応するのかまで聞くことがポイントです。
3. 施術前に肌状態を確認してくれるか
最近の日焼け、傷、湿疹、乾燥などを確認したうえで施術するかを見ます。
AADも、レーザー脱毛前の診察では、最近の日焼けや服薬状況などを伝え、皮膚状態や毛の特徴など複数の要因を確認するとしています。
出典:Laser hair removal:Preparation(AAD)
4. 肌トラブル時の対応が明確か
とくに医療脱毛では、以下の内容を事前に確認しておくとトラブル時に迷いません。
- 施術後に異常があればどこへ連絡するか
- 医師の診察を受けられるか
- 診察可能な時間帯
- 追加費用がかかるか
AADは、経験の乏しい施術者によるレーザー脱毛では、熱傷、永久的な皮膚色の変化、瘢痕などが起こり得るとして、レーザーと皮膚について十分な知識・経験のある医師を選ぶ重要性を説明しています。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
5. 子ども本人にも説明してくれるか
保護者にだけ料金・回数・リスクを説明し、子ども本人には何も説明しない施設より、本人が理解できる言葉で施術について説明してくれる施設のほうが、途中で「痛い」「怖い」と言いやすくなります。
カウンセリングでは、次のように確認してみてください。
「痛かったら途中で止められますか?」
「出力は調整できますか?」
「テスト照射はできますか?」
「日焼けや湿疹がある日はどう判断しますか?」
「施術後に水疱や強い痛みが出た場合はどう対応しますか?」
「子ども本人にも施術内容を説明してもらえますか?」
厚生労働省も美容医療について、施術内容やリスクに疑問・不安がある場合は、施術前に医師へ伝え、理解できるよう説明を受けることを求めています。
出典:その美容医療、ちょっと待って!(厚生労働省)
保存版:キッズ脱毛「今始める?待つ?」7項目チェックリスト

使い方: このセクションをスクリーンショットして、カウンセリング前に親子で確認してください。
- 本人自身が脱毛を希望している
- 「痛い・熱い・怖い」を言葉で伝えられる
- 嫌なときに「止めて」と言える
- 日焼け・炎症・傷など、気になる肌トラブルがない
- 痛みに応じて中断・冷却・出力調整できる施設である
- 肌トラブルが起きたときの相談先・診察体制を確認している
- 契約前に十分な説明を受け、必要に応じてテスト照射等で本人の反応を確認できる
1. 本人が脱毛を希望し、痛みや「止めて」を伝えられる場合
肌状態と施設の対応体制も確認したうえで、カウンセリングやテスト照射を検討できます。
ただし、本人の意思を確認できていても、それだけで施術可否が決まるわけではありません。日焼けや炎症などの肌状態、施術方法、痛みが出た場合の対応まで含めて確認してください。
2. 本人が希望していない、または「止めて」と言うのが難しい場合
施術を急がず、本人が納得して意思を伝えられる状態になるまで待つことも検討しましょう。
ほかの項目が当てはまっていても、本人が望んでいなかったり、嫌なときに中止を伝えるのが難しかったりする場合は、無理に進める必要はありません。
3. 日焼け・炎症・傷など、肌状態に気になる点がある場合
自己判断で施術を進めず、まず施術先へ伝え、必要に応じて皮膚科へ相談してください。
予約が入っていても、予定どおり施術することを優先しないようにしましょう。
4. 施設の中断・出力調整・トラブル対応を確認できていない場合
契約前に具体的な対応方法を確認しましょう。
「大丈夫です」という説明だけでなく、子どもが痛みを訴えた場合に中断できるか、出力や冷却を調整できるか、肌トラブルが起きた場合にどこへ相談するかまで確認します。回答に納得できなければ、ほかの施設を比較する選択肢もあります。
厚生労働省も美容医療について、メリットだけでなくリスクや他の選択肢を理解し、今すぐ施術が必要か改めて確認するよう案内しています。
出典:その美容医療、ちょっと待って!(厚生労働省)
※この7項目チェックリストは、医学的な診断基準や施術可否を判定するスコアではありません。保護者がキッズ脱毛を検討するときの確認漏れを防ぐために編集部が作成した判断補助ツールです。
キッズ脱毛の痛みに関するFAQ

ここでは、キッズ脱毛の痛みに関する疑問をまとめました。
1. キッズ脱毛は痛いですか?
キッズ脱毛でも、熱さや刺激、痛みを感じることがあります。
ただし痛みには個人差があり、施術部位、毛質、肌状態、脱毛方法、出力、冷却など複数の条件で変わります。「子どもなら痛くない」「必ず強く痛む」と一律には判断できません。
2. 小学生でも医療脱毛の痛みに耐えられますか?
小学生という年齢だけでは判断できません。
小児レーザー脱毛の研究自体が少なく、「○歳なら耐えられる」と示す十分なデータもありません。
年齢より、本人が痛みや熱さを伝えられるか、嫌なときに止めてと言えるか、肌状態に問題がないかなどを確認しましょう。
出典:Laser and light therapy for pediatric hair removal: a systematic review(PubMed)
3. 子どもは大人より脱毛を痛く感じますか?
子どもは大人より必ず痛く感じる、とは断定できません。
痛みには個人差があり、小児と成人の美容脱毛における痛みを同条件で比較した大規模なデータも十分ではありません。
「子どもだから」という理由だけで予測せず、本人の反応を見ながら判断することが大切です。
4. キッズ脱毛で痛みを感じやすい部位はありますか?
部位によって刺激の感じ方が変わることはありますが、部位だけで痛みは決まりません。
毛の太さや密度、出力、肌状態、本人の感覚なども関係します。そのため、「○○部位なら必ず痛い」という情報だけで判断しないようにしましょう。
5. 蓄熱式なら痛くないですか?
蓄熱式でも「絶対に痛くない」とは言えません。
照射方式は痛みに関係する要素の一つですが、出力や毛質、部位、肌状態、冷却、本人の感覚なども影響します。
「蓄熱式=無痛」を前提に契約するのではなく、実際に痛かった場合の対応まで確認しましょう。
6. 子どもの医療脱毛で麻酔は使えますか?
医療機関では麻酔を検討できる場合がありますが、子どもへの使用可否は年齢・薬剤・施術部位・施設方針などで異なります。
使用できるか、追加料金があるか、どのような場合に使用するかをカウンセリング時に医師へ確認してください。
7. 脱毛中に痛かったら途中で止めてもらえますか?
痛みを我慢することを前提にせず、途中で中断できるかを契約前に確認しておきましょう。
子ども本人にも、「痛かったら止めてもいい」と伝えておくことが大切です。
8. 脱毛後の赤みやヒリヒリは大丈夫ですか?
レーザー脱毛後には、赤みや腫れ、不快感などがみられる場合があります。
一方、水疱や強い痛み、症状の悪化などがある場合は、「脱毛後だから普通」と自己判断せず、施術を受けた医療機関などへ相談してください。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
9. 日焼けした子どもでも脱毛できますか?
自己判断で施術を進めず、日焼けしていることを事前に施設へ伝えましょう。
AADは、レーザー脱毛前には日焼けを避け、最近の日焼けがある場合は医師へ伝えるよう案内しています。
出典:Laser hair removal: FAQs(AAD)
10. 痛みを怖がる子どもは脱毛を待ったほうがいいですか?
本人が強く怖がっている場合は、「待つ」ことも選択肢の一つです。
キッズ脱毛は多くの場合、緊急に受けなければならない施術ではありません。
本人の意思を確認し、テスト照射や説明を受けても怖さが強い場合は、自己処理など別の方法を利用しながら、本人が改めて希望するまで待つ方法もあります。

